このたび、米国ナスダック市場の時価総額上位銘柄をチャート分析しました。

ナスダック市場: 時価総額上位銘柄ランキング

(注)データは2022年7月29日時点。
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成

 本日は第4位のアマゾン・ドットコム(A3311/AMZN)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

下降トレンドライン突破なるか注目

 当社は、売上高で世界最大のオンライン小売企業です。

(図1)当社の株価は今年3月以降急落し、5月には2018年以降の上昇トレンドラインや過去の高値のフシが集まる100ドル処まで下落しました。

その後、5月安値と6月安値でダブルボトムを形成し、足元で26週線の水準を回復しました。

これまで下向きだった13週線も上向きに転じており、この先昨秋来の下降トレンドラインや52週線がある150ドル前後の水準を奪回となるか注目されます。

下値メドは上向きの13週線などが挙げられる

(図2)ただ直近の戻しのピッチが速かったこともあり、目先はいったん上昇一服となる可能性も考えられます。押しを入れる展開となった場合は、上向きに転じた13週線(5日:117.48ドル)などが下支えとなると期待されます。

※当社は2022年6月6日に20:1の株式分割を行いました。この資料は、株式分割考慮後の株価で表示しています。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年8月5日。図中の「〇週線」 とは移動平均線を指します。(注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがあります。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

・8/15配信:【アルファベット:チャート分析】13週線が下向きから変化(ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

・8/12配信:【マイクロソフト:チャート分析】下降トレンドライン突破へ(ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

・8/11配信:【アップル:チャート分析】主要移動平均線を奪回 (ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

ご投資にあたっての注意点