このたび、米国ナスダック市場の時価総額上位銘柄をチャート分析しました。

ナスダック市場: 時価総額上位銘柄ランキング

(注)データは2022年7月29日時点。
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成

 本日は第2位のマイクロソフト(A2218/MSFT)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

明確突破となれば再び300ドル台を目指す可能性

 当社は、売上高で世界トップクラスのソフトウェア企業です。

(図1)当社の株価は、今年4月以降13週移動平均線に上値を押さえられる展開が続いていましたが、8月に入り同線(5日:264.09ドル)を上抜け、昨年11月以降の下降トレンドラインまで戻しました。

この先、同ラインを明確に上抜けとなれば、今年3月高値(315.95ドル)や昨年11月高値(349.67ドル)などを目指す展開が期待されます。

200ドル台前半では下げ渋りの動きが期待

(図2) ただ52週線の傾きが上向きから横ばいに転じつつあります。仮に上値を押さえられた場合は、まずは今年6月安値(241.51ドル)が最初の下値メドとして挙げられます。

さらなる下値メドとしては2020年3月以降の上昇幅に対する2/3押し(204.90ドル)などが挙げられますが、200ドル台前半の水準は2020年~21年にかけて保ち合い相場を形成しており下げ渋りの動きが期待できます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年8月5日。図中の「〇週線」 とは移動平均線を指します。(注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがあります。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

・8/11配信:【アップル:チャート分析】主要移動平均線を奪回 (ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

ご投資にあたっての注意点