本日の株式市場

 前日の米国株式市場では、FOMCで0.75%ポイントの利上げが決定されたことに加えて、FRBによる経済見通しが下方修正され、金融引き締めの長期化による景気減速への懸念が広がり、主要3指数は下落しました。日経平均株価は、前日比259円安の27,053円で本日の取引を開始しました。金利に対する先高観が高PERな成長株への下押し圧力となり、日経平均株価を押し下げ、午前の取引時間中には心理的節目でもある27,000円を下回る場面もありました。

 昼には日銀政策決定会合の結果が発表され、大規模な金融緩和を維持することが示されました。発表直後、為替は一瞬24年ぶりに1ドル=145円を超える円安になるなど乱高下しました。神田財務官が取材に応じるとの報道があり、「必要があれば為替介入を行う」といったけん制発言がありましたが、市場の警戒感は徐々に緩み、引けにかけて円安が進みました。円安による業績拡大期待から業種別で輸出関連株が下げ幅を縮小し、日経平均株価は前日比159円安の27,153円で本日の取引を終了しました。

本日発表予定の海外経済指標等

9月22日発表分

  • (ユーロ圏)9月消費者信頼感指数
      前月:-24.9 予想:-25.5

9月23日発表分

  • (米国)9月グローバルPMI
      (製造業) 前月:51.5 予想:51.0
      (非製造業) 前月:43.7 予想:45.5
  • (ユーロ圏)9月グローバルPMI
      (製造業) 前月:49.6 予想:48.8
      (非製造業) 前月:49.8 予想:49.1

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら
ご投資にあたっての注意点