海外市場の動向

NYダウは6営業日続落

 27日の米国株式市場でNYダウは前日比-125.82ドル(-0.42%)の29,134.99ドルと6営業日続落しました。その他の指数では、S&P500指数が同-0.21%、ナスダック総合指数が同+0.24%となりました。この日は、天然ガス価格の急騰に伴う欧州の景気悪化懸念と米長期金利の上昇などが株式市場の重石となりました。米長期金利は一時3.99%まで上昇しました。

相場の注目点

本日は配当・優待権利付き最終売買日

 今週は複数の株式需給イベントが予定されています。本日(28日)は、9月末決算銘柄や3月末決算銘柄の権利付き最終売買日となり、権利取りを狙った売買が活発化する可能性があります。また、明日(29日)にかけては大口投資家による配当再投資の買いにも注目が集まります。その他の需給イベントでは、29日から3営業日に分けて日経平均構成銘柄の入れ替えが行われます。SMC(6273)、日本電産(6594)、HOYA(7741)が新規採用される一方、マルハニチロ(1333)、ユニチカ(3103)、OKI(6703)が除外されます。

英国金融市場は危機に直面か

 英国金融市場が混乱しており、英国株売り、ポンド売り、英国債売りの流れが継続しています。トリプル安が頻発する中、一部新興国で見られるような資本流出の危機に直面している可能性が警戒されます。野村證券の春井ストラテジストは、「危機のトリガーは9月6日に発足したトラス政権の大幅減税による財政赤字懸念、経常収支赤字の拡大懸念、政策の不透明感の高まりと見られ、金融市場の混乱がすぐに収束するとは考えにくい。」と解説しています。

参考:国際金融為替フラッシュ – 英金融市場は新興国のような危機に直面か

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