※この記事はFINTOS!2周年特集として「FISCO」による特別寄稿になります
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「松田 梓」さん(ブログ:「FP STYLE」)が執筆したコメントです。
「松田 梓」さんの2023年勝負銘柄5選
東日本旅客鉄道(9020)
首都圏や東日本が地盤の鉄道最大手で「JR東日本」の会社名がお馴染みかもしれません。新型コロナウイルスの影響で最近の株価は軟調ですが、コロナ前は最高益を更新していたディフェンシブ銘柄です。鉄道のイメージが強い同社ですが、駅ナカの小売・飲食事業、駅周辺の不動産・ホテル事業、SUICAやクレジットカードといった金融事業など幅広い事業を手掛けています。今年のGW明けに、新型コロナウイルスは季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行されます。with/afterコロナによる国内需要、インバウンド需要が回復し、今後の株価上昇を期待しています。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
昨年来、世界の株式市場は金利動向に翻弄されてきました。今年4月の黒田日銀総裁の任期満了に伴い、金利動向には引き続き注視が必要です。堅調な銀行株ですが今後の金利動向次第では、さらに一段高い株価になることもあるかもしれません。銀行株のなかでも同社は、マイナス金利政策やコロナ禍でも安定した業績で推移していること、また株主還元にも積極的で累進配当(減配せず配当維持もしくは増配)や機動的な自社株買いを謳っており個人投資家に人気の銘柄です。
日本電信電話(9432)
国内通信事業で最大のNTTグループの持ち株会社です。私がNTT出身で良さを知っていることもあり推したい銘柄です。インターネット時代に人と人、物と物をつなぐ通信事業は私たちのインフラを支えており、なくてはならない存在です。コロナ禍でリモートワークが当たり前になったように、私たちの生活様式を便利なものへ変えてくれるサービスを提供しています。これからの未来に不可欠なDX、5G、クラウドなどテーマを挙げればきりがありません。また、同社は株主還元に積極的で2003年からの過去20年で配当は9.6倍に増加し、約5兆円の自社株買いをしています。高配当で株主優待もあるのが魅力的です。
アサヒグループホールディングス(2502)
今年9月に開催予定のラグビーワールドカップ2023で、同社は本イベントのスポンサーになっています。ラグビーに限らず、サッカーW杯やWBC(野球)でも日本代表が勝つと翌日に関連銘柄の株価が上がることがあります。日本代表を応援しながら株も楽しめる。一石二鳥ですね。また、経済産業省と東京証券取引所が共同で女性の活躍を推進している上場企業を「なでしこ銘柄」として選定しており、同社は最新の令和3年になでしこ銘柄として選ばれています。岸田政権は女性の働きやすさや社会進出、少子化対策を大きな課題としており、女性の活躍を推進する時代の流れに沿った企業であることもポイントです。
ユーグレナ(2931)
上記4社とは毛色が異なりますが、「ミドリムシ(ユーグレナ)から作った地球にやさしいバイオ燃料で飛行機を飛ばす」という構想に魅了され長らく応援している企業です。バイオ燃料以外にも、栄養たっぷりのミドリムシを食品や化粧品として提供するヘルスケア事業などを展開しています。日本や世界の企業と協業・連携して、環境問題や食料問題といった地球レベルの問題解決に立ち向かう。日本にこのような企業があることを誇りに思います。今年はCOP28やG7広島サミットの開催を予定しており、ESGやSDGsといったテーマの株に注目が集まるタイミングがあるかもしれません。
執筆者:松田 梓 ブログ:FP STYLE
記事出典:FISCO