このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く登録されている銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」登録銘柄上位ランキング

母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に登録している銘柄(2022年12月31日時点)

本日はFINTOS!ウォッチリスト登録銘柄ランキング第5位のANAホールディングス(9202)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

2020年4月以降のトレンド上限突破なるか

当社は、日本国内で国内線、国際線ともに首位の航空会社です。

(図1)当社の株価は、2018年1月高値(4,783円)形成以降下落相場となり、2020年以降は横ばいトレンドを形成しています。2022年11月高値(3,022円)はいったんトレンド上限に押さえられましたが、52週移動平均線は上向きを維持しています。

この先トレンド上限を上放れとなれば、2018年以降の数年来に亘る横ばい相場が終了した可能性が高まり、2020年にかけての下落幅に対する50%戻し水準(3,421円)などに向けて本格的に戻しを試す動きが期待されます。

調整継続の場合は52週線で下げ止まるか注目

(図2)一方仮に調整継続となった場合は、まず今年3月安値形成時に下支えとなった上向きの52週線(4月24日:2,719円)で下げ止まるか注目されます。さらなる下値メドとしては2022年3月以降の上昇幅に対する50%押し(2,586円)が挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年4月24日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

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ご投資にあたっての注意点