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06/12 16:37【野村の夕解説】トランプ大統領の発言が重石 248円安と反落(6/12)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 11日発表された米国5月CPI(消費者物価指数)の結果を受け、米国の長期金利が低下しました。これを受け外国為替市場では11日15:30時点の145.10円台から、12日の株式市場取引時間中には一時143.75円と急速に円高へと推移しました。また、寄り付き前には一部報道機関が、トランプ大統領が一方的に関税率を設定し、「今後1週間半から2週間以内に各国・地域に書簡を送る」と述べたほか、関税引き下げ交渉の延長に否定的な考えを示したと報じました。円高進行と関税政策への警戒感が重石となり、本日の日経平均株価は前日比96円安の38,324円と反落して始まり、その後も軟調な推移が続き、一時前日比319円安となりました。また、中東の地政学リスクの高まりにより原油価格が上昇し、石油や鉱業の一角が上昇したものの、市場全体には重石となりました。後場に入ってからも上値は重く、38,200円を挟み一進一退の動きが続き、引けは前日比248円安の38,173円と、反落し取引を終えました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 米国では、5月PPI(生産者物価指数)が発表されます。11日に発表された5月CPIは市場予想を下回る結果となりましたが、PPIが同様の結果となるか、注目されます。 (野村證券投資情報部 清水 奎花) ご投資にあたっての注意点
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06/12 08:17【野村の朝解説】米国株は上げ一巡後、上値の重い展開に(6/12)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 11日の米国株式市場で主要3指数は小幅に下落しました。5月消費者物価指数(CPI)が前月比+0.1%と、市場予想を下回ったことが好感される場面もありましたが、S&P500が過去最高値圏で推移するなど、高値警戒感が強まっていたことから、上げ一巡後は上値の重い展開となりました。債券市場では、米5月CPIの結果を受けてインフレ警戒感が薄れた結果、米10年債利回りが低下しました。また、日米金利差の縮小を背景に、為替市場では円買い・ドル売りが優勢となりました。 相場の注目点 4月初めに発生した世界的な株安以降、日本株の堅調地合いが続いています。世界中を覆った過度な悲観の後退が最大の理由とみられますが、グローバルで進む“ドル離れ”により、海外からの投資資金が東京市場へ流入していることも株価を支える要因となっている可能性があります。日本取引所グループのデータによると、海外投資家は5月26~30日の週まで9週連続で日本株を買い越しました(現物株、東証・名証の合計)。本日公表予定の最新データでも、海外投資家の日本株買いが継続していたか否かが注目されます。海外投資家は現物株市場において、最も売買シェアの高い投資主体です。ドル離れに伴う海外投資家の日本株選好が継続すれば、先行きも日本株が底堅く推移する展開が期待できると考えています。 本日のイベント 日本では東京市場寄付き前に4-6月期法人企業景気予測調査、取引時間中に5月東京都心オフィスビル空室率が発表されます。一方、米国では5月生産者物価指数が発表されます。また企業面では、ソフトウェアメーカー大手のアドビが2025年3-5月期決算を発表します。 (野村證券 投資情報部 岡本 佳佑) (注)データは日本時間2025年6月12日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点