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35分前

【野村の朝解説】NYダウは6営業日ぶりに反落(12/2)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 12月1日の米国株式市場で主要3指数は揃って6営業日ぶりに反落しました。FOMCを翌週に控えて利益確定や持ち高調整が優勢となりました。また、同日発表された11月のISM製造業景況感指数は好不況の分かれ目の50を9ヶ月連続で下回り、景況感の悪化を示しました。利下げ期待は維持されたものの、日本や欧州の国債利回り上昇の流れを引き継ぎ、米10年国債利回りも上昇したことが、株価の重石になったとみられます。為替市場では、日銀の利上げ期待回復を背景に円が主要通貨に対して上昇し、米ドル円は一時1米ドル=155円割れまでドル安円高が進みました。 相場の注目点 日本では日銀に対する12月利上げ期待が徐々に回復しています。植田総裁の講演では12月利上げに向けた地均しが見られ、日本の長期金利は1.8%台後半まで上昇しています。野村證券では従来、次回利上げ時期を2026年1月と予想していましたが、12月1日付で2025年12月に利上げ実施との見方に変更しています。一方、米国ではパウエルFRB議長のタカ派発言などを受けて、11月半ばに3割前後まで低下していた12月利下げ期待は、足元で8割以上に回復しています。タカ派サプライズを回避する意味でも、FRBは12月FOMCで利下げに動く公算が大きいとみられます。また、米国では先週末(11月29日)から、FRBがブラックアウト期間(発言自粛期間)に入っており、2026年以降の利下げ余地を探るうえでは、引き続き経済統計が注目されます。11月の米雇用統計の発表はFOMC後に後ずれするため、3日(水)の11月ADP民間雇用や11月ISM非製造業景況指数、5日(金)の9月個人消費支出(PCE)価格指数などに関心が集まりそうです。 (野村證券 投資情報部 引網 喬子) 注)データは日本時間2025年12月2日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点