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16:38

【野村の夕解説】日経平均、方向感に欠ける 日銀の利上げ観測が重石(12/8)

(注)画像はイメージです。 本日の動き 8日の日経平均株価は、前週末の米国株が上昇した流れを受け、上昇して取引を開始しました。しかし、寄り付き前の経済指標が良好な結果となったことから、日銀による利上げが意識され、上値は重く、方向感に欠ける一日となりました。寄り前に発表された10月の毎月勤労統計は、現金給与総額が前年同月比+2.6%と今年最大の伸びとなりました。実質賃金は同-0.7%とマイナス圏が続いたものの前月から改善がみられ、日銀の金融政策を正常化する後押しとなりました。日経平均株価は、前営業日比151円高で寄り付いたもののソフトバンクグループなどのハイテク関連の一角が軟調に推移し、一時はマイナスに転じる場面もありました。一方、業績拡大期待から電線株が上昇したことで非鉄金属セクターが堅調に推移し、次第に株価を押し上げました。東証プライム市場では全体の値上がり銘柄数が約8割となり、業種別騰落率では東証33業種中27業種が上昇しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)日経平均株価のデータは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 9日、日本では12月利上げの織り込みが進む中、植田総裁のイベント出席が予定されています。対話形式でインフレや最近の金利上昇、円の対外的価値などが議論される予定となっています。 (野村證券投資情報部 松田 知紗) ご投資にあたっての注意点