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21分前

【野村の朝解説】クリスマス休暇明けの米国株は小動き(12/29)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 26日の米国株式市場では、クリスマス休暇明けの薄商いの中で材料にも乏しく、主要3指数が揃って小幅安となりました。推論に特化したAI用半導体を開発するグロック社とのライセンス契約の発表を受けてエヌビディア株が上昇し、情報技術セクターの支援材料となりました。一方、原油先物市場では、ウクライナ和平を巡る協議の進展期待を受けて原油の供給過剰懸念が強まり、原油先物価格が下落しました。また、為替市場では、政府予算案の閣議決定を受けて高市政権の財政拡張路線が意識され、1ドル=156円台半ばまで円安ドル高が進展しました。 相場の注目点 欧米など多くの国・地域では年末年始を挟んだ休暇シーズン入りし、主要市場は12月31日~2026年1月1日を含む年末年始の休場期間となります。一方、日本では、12月30日が大納会、1月5日が大発会となります。日本が休場の間に海外市場が大きく動き、1月5日の休場明けに国内市場が影響を受ける可能性には注意が必要です。 2026年の年明けの相場を動かす要因の一つは、日米の金融政策です。米国では、12月30日公表の12月FOMC議事要旨でのインフレ・景気に関する議論に注目です。また、報道では26年1月第1週に次期FRB議長が指名される可能性があります。議長人事は今後の金融政策の方向性を左右するため、重要です。 日本では、25年12月会合で利上げを実施した日銀の次なる動向が焦点となります。12月会合で日銀が利上げに消極的な姿勢を見せたと市場では受け止められ、会合後に円安ドル高が進む一因となりました。12月29日発表の12月日銀金融政策決定会合における「主な意見」では、利上げに関する発言や、為替動向への認識、中立金利について審議委員の見解を確認したいと思います。 (野村證券 投資情報部 坪川 一浩) 注)データは日本時間2025年12月29日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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