【野村の夕解説】AI関連株が伸び悩み、日経平均株価は52円安(12/10)
(注)画像はイメージです。
本日の動き
10日の日経平均株価は、一部のAI関連株の下落により、伸び悩みました。9日、米国で堅調な雇用関連指標が発表され、FRBの追加利下げペースが鈍化するとの見方が強まったことから、外国為替市場では156円台後半へと円安米ドル高が進行しました。日経平均株価は、円安進行を背景に一時51,000円台を回復するまで上昇しました。また、TOPIXは3,408ポイントとなり、取引時間中の史上最高値を更新しました。しかし、円安一服とともに、AI関連株が下落に転じ、日経平均株価も50,300円台まで下落しました。14:30過ぎ、台湾の半導体受託製造最大手TSMCの11月月次売上高が前年同月比+24.5%と大幅に増加したことが明らかとなり、AI関連株は急速に下げ幅を縮小しました。ただ、日経平均株価は前日比プラス圏への回復とはならず、52円安の50,602円で取引を終えました。業種別では、北海道の鈴木知事が泊原発3号機の再稼働に同意したと報じられ、原発再稼働への機運が高まったことから関連する電力株が堅調でした。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)日経平均株価のデータは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
10日、米国で12月FOMCの結果が公表されます。今会合での0.25%ポイントの追加利下げは市場でほぼ織り込まれているとみられ、FOMCの見通しで示される今後の利下げペースに注目が集まります。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)
ご投資にあたっての注意点