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24分前

【野村の朝解説】米株下落、 FOMCを控えて様子見姿勢(9/17)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 9月16日の米国株式市場では、主要3指数が揃って下落しました。FRBが17日まで開くFOMCの結果を見極めたいとの思惑から市場参加者の様子見姿勢が強まりました。朝方発表された8月米小売売上高は前月比0.6%増と市場予想を上回り、米消費の底堅さを示唆する内容でした。一方で軟化する労働市場を支えるために9月FOMCで利下げに踏み切るとの市場の見方は揺るがず、米国債券市場では米10年国債利回りが小幅に低下しました。外国為替市場では、9月FOMCでの利下げが確実視される中で米ドルが主要通貨に対してほぼ全面安となりました。円相場は1ドル=146円台半ばと前日から円高ドル安に、ユーロは対ドルで約4年ぶりの高値を付けました。 相場の注目点 今週は主要国で金融政策会合が相次いで開催されます。米国で17日まで開催されるFOMCでは、再び利下げ局面入りすることが確実視されています。パウエルFRB議長が先行きの更なる利下げを示唆するかが焦点となるでしょう。FOMCの結果次第では、株価・金利や為替が大きく変動する可能性があり、注意が必要です。また、17日にはブラジル、インドネシア、カナダ、18日には英国、南アフリカで金融政策会合が開催されます。米国の利下げ再開は自国からの資金流出を懸念してきた新興国にとっては利下げのハードルを下げる要因となるでしょう。他方、欧州では17日及び18日にラガルドECB総裁の講演が予定されています。ECBは25年6月の利下げを最後に金利据え置きへと転じており、ECB高官による当面の政策金利据え置きを示唆する発言がユーロ高の要因となっています。政策スタンスに変化がないかが注目です。18-19日には日銀の金融政策会合が開催されます。5会合連続の政策金利据え置きが確実視されています。植田総裁の記者会見で利上げ時期の手掛かりが示されるか注目されます。 (野村證券 投資情報部 坪川 一浩) 注)データは日本時間2025年9月17日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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