海外市場の振り返り

22日の米国株式市場は、バイデン大統領とマッカーシー下院議長(共和党)による米国法定債務上限問題を巡る協議が、取引終了後に行われることから様子見姿勢が強く、米主要3株価指数はまちまちの展開でした。NYダウは小幅続落となった一方、S&P500指数とナスダック総合指数は小幅反発となりました。協議に先立ち、マッカーシー下院議長が交渉担当者の協議は生産的だったとし、「合意は今夜にも、明日にも成立可能」と発言したことが、株式市場の下支えとなりました。

相場の注目点

米国金融政策について、パウエルFRB議長を含め複数のFRB高官発言から、6月FOMC(14-15日)での利上げ見送りとの見方が示される一方、昨晩はタカ派のセントルイス連銀ブラード総裁が「今年さらに0.25%ポイントの利上げを2回実施するのが望ましい」との考えを示しました。市場では、6月FOMCでの利上げ見送りが、コンセンサスとして固まりつつありますが、FRB内の見解には相違があるとみられるため、引き続きインフレ関連指標など、今後発表される米国の経済指標に注視する必要がありそうです。

本日のイベント

米国では債務上限を巡って、バイデン大統領とマッカーシー下院議長の協議が22日午後5時半(日本時間23日午前6時半)から行われています。トップ会談の結果が、市場に大きな影響を与えそうです。

(投資情報部 澤田 麻希 )

(注)データは日本時間2023年5月23日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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