海外市場の振り返り

24日の米国株式市場では、主要3指数ともに下落しました。米国の債務上限が解決しない中、FRBのタカ派姿勢への警戒から、VIX指数や金利の上昇し、株価を押し下げました。

相場の注目点

引き続き、連邦政府の法定債務上限問題の行方が市場の焦点となっています。交渉担当者による協議は行われているものの、依然として合意には至っていません。共和党のマッカーシー下院議長は、デフォルト回避のための合意に「到達できると確信している」と発言しましたが、交渉は難航しているようです。こうした状況の下、共和党のスカリス下院院内総務は議員が週末に地元に戻ることを許可したと報じられています。マッカーシー議長はワシントンに残り、交渉は継続するとみられますが、議会採決に向けた動きは5月29日のメモリアルデー明けまで本格化しない可能性もあります。米欧の3連休前に、最短で6月1日とされるXデイに向けて時間切れリスクが徐々に市場で意識される可能性もあり、注意が必要です。

本日のイベント

本日は米国の週間新規失業保険申請件数が発表されます。24日に発表された5月FOMC議事要旨では追加利上げの支持に関してメンバー内での意見の相違が見られました。また、ウォラーFRB理事は、今後のデータ次第では6月か7月のどちらかでの追加利上げの可能性があるとの考えを示してます。米金融製政策を巡る先行きが不透明な中、これまで以上に雇用や物価に関する経済指標に注目が集まると考えられます。

(投資情報部 大坂 隼矢 )

(注)データは日本時間2023年5月25日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

FINTOS!編集部オリジナル記事

【野村の動画】インドが世界をリードする!成長市場で活躍する企業は

【#コンビニ】AI抽出15銘柄/PALTAC、ニチレイ、日清オイリオ…

【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事の配信スケジュール

ご投資にあたっての注意点