本日の株式市場

前日の米国株式市場では、複数のFRB高官が6月のFOMCで利上げ見送りの可能性があることを示唆したものの、利上げサイクルは終了していないと言及したため、主要3指数は小幅に下落しました。
この流れを引き継ぎ、本日の日経平均株価は、前日比1円安の30,886円と前日終値付近で取引を開始したものの、半導体関連を物色する流れが続き、寄り付き後は上昇幅を拡大する展開になりました。前場の取引時間中に、米連邦政府法定債務上限を巡る合意案を米国下院が可決との報道も好感され、本日の高値となる31,185円を付ける場面もありました。前場引け前には上昇幅を縮小する場面があったものの、円安米ドル高へ推移したことが半導体や機械など輸出関連銘柄の株価を下支えしました。
日経平均株価は、午後にかけて下値を切り上げながら再度上昇幅を拡大させるも、31,150円付近からの上値は重く、前日比260円高の31,148円で本日の取引を終了しました。

本日発表予定の海外経済指標等
【米国】
・フィラデルフィア連銀ハーカー総裁講演
・5月ADP全米雇用レポート(前月差)
前月:+29.6万件 予想:+17.0万件
・新規失業保険申請件数
前月:22.9万件 予想:23.5万件
・5月ISM製造業景気指数
前月:47.1 予想:47.0
【ユーロ圏】
・5月消費者物価指数(HICP)(前年同月比)
(総合) 前月:+7.0% 予想:+6.3%
(コア) 前月:+5.6% 予想:+5.5%
(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成