6月はコンセンサス予想、7月以降は会社予想、の上方修正余地に注目

今年は企業の新年度ガイダンス(見通し)に基づくコンセンサス予想の修正が例年より遅れており、これが新たな投資のチャンスを生み出しています。

6月に向けては、企業のガイダンスがコンセンサス予想を上回る「コンセンサス予想の上方修正余地」の大きい銘柄が高いパフォーマンスを示すと予想します。これは、コンセンサス予想が次第にガイダンスに近づく形で修正されるためです。その結果、ガイダンスと比較してコンセンサス予想が大きく下方に乖離している銘柄や、リビジョン(アナリストによる業績予想の変化率)の進捗率が市場平均を下回っている銘柄については、より大きな上方修正が期待できます。

しかし、注意が必要なのは「コンセンサス予想の上方修正余地」の大きい銘柄のパフォーマンスのピークは短期間であるということです。これらの銘柄は6月に高いパフォーマンスを発揮した後、第1四半期決算が近づく7月にピークを迎え、その後は反転する傾向にあります。

7月以降は、逆にコンセンサス予想がガイダンスを上回る「会社予想の上方修正余地」の大きい銘柄に焦点を当てるべきです。これは、同期間中に会社予想がコンセンサス予想に近づくように修正される傾向があるためです。

まとめると、投資戦略として6月は企業のガイダンスを信じて、「コンセンサス予想の上方修正余地」に注目し、7月以降は逆にコンセンサス予想を信じて、「会社予想の上方修正余地」に注目することを推奨します。

「コンセンサス予想の上方修正余地」の大きい43銘柄

要約編集元アナリストレポート「日本株クオンツストラテジー – コンセンサス予想リビジョンの「遅れ」に投資機会(6月1日配信)」(プレミアムプラン限定)では、6月に注目したい「コンセンサス予想の上方修正余地」の大きい43銘柄のリストを公開しています。

(FINTOS!編集部)

要約編集元アナリストレポートについて

ご投資にあたっての注意点