日本郵政 (6178) / 2024年3月期 第1四半期

2023年4-6月期の経常利益は1,730億円で前年同期比6.4%増益となりました。QUICKコンセンサス予想(1社)の1,144億円を上回る水準でした。各セグメントを見ると、日本郵便は主に郵便・物流事業が取扱い数量の減少や営業費用の増加で苦戦して大幅減益となりました。ゆうちょ銀行は海外金利上昇に伴う外貨調達コストの増加などで資金利益が減少する一方、プライベートエクイティファンドの収益拡大などによる臨時損益の増加によって、経常利益はほぼ横ばいでした。かんぽ生命は、金銭の信託運用益や有価証券売却益などのキャピタル損益の改善で大幅増益となりました。

会社は、2024年3月期通期の経常利益見通しを6,200億円で据え置きました。QUICKコンセンサス予想の6,371億円を下回る水準でした。

2024年3月期の年間1株当たり配当予想は50円と従来予想から据え置かれました。

(注)本日引け後から15:30までに決算を発表した企業の内、FINTOS!ウォッチリスト登録の上位1銘柄を掲載している。
(出所)会社資料、日本経済新聞社、xenoBrainより野村證券投資情報部作成

※本記事は、株価へのインプリケーションや投資判断、推奨を含むものではございません。

ご投資にあたっての注意点