FINTOS!編集部では、5月8~9日と15~16日に主要マーケット指標を各日1つ取り上げ、テクニカル分析上の注目点を解説いたします。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

75日線等を下支えに112~114円台を目指そう
ドルは対円で、今年4月に押しを入れる展開となり26日にかけて107円台半ばまで下落しましたが、その後反発し、足元で25日移動平均線(5月13日:108.98円)の水準を回復しました。

日足チャートを見ると、4月初旬に上向きの75日線が200日線を上抜いて(ゴールデン・クロス)強気シグナルが示現したほか、足元で200日線が緩やかに上向きに転じつつあります。
この先、昨年7月以降半年に亘り上値抵抗線として機能した75日移動平均線(5月13日:107.59円)などを下支えとしながら、今年3月高値(110.97円)や、2017年以降の主要な高値が集まる112~114円台の水準を目指す展開が考えられます。
(注1)数値は日銀公表値で東京市場。直近値は2021年5月13日。 (注2)トレンドラインには主観が含まれておりますのでご留意ください。
(出所)日本銀行、各種資料より野村證券投資情報部作成
この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。