値嵩株や成長株が多くランクイン、バフェット銘柄も

2023年5月1日から2023年7月31日の期間に、野村證券に1億円以上の資産を預けている口座で買い付けられた上位20銘柄をランキング形式で紹介いたします。

トップ20位内で見ると、株価水準が高い値嵩株が目立ち、8月16日時点で株価が5,000円以上の銘柄が10社ランクインしています。特に、株価が10,000円を大きく超える半導体関連銘柄が注目されます。7位のソシオネクスト(6526)は半導体設計、12位のレーザーテック(6920)と18位のアドバンテスト(6857)は半導体検査装置、17位の東京エレクトロン(8035)は半導体製造装置などを手掛けています。

3位にランクインした日本たばこ産業(2914)は高配当銘柄として知られ、個人投資家からの人気も高い企業です。一方で、トップ20位内には配当利回りが1%未満、あるいは配当が実施されていない銘柄も見受けられます。具体的には、10位のソフトバンクグループ(9984)、11位の楽天グループ(4755)、13位のルネサスエレクトロニクス(6723)、15位のニデック(6594)がそれに該当します(いずれも8月16日時点)。配当に回すより事業に再投資した方が将来的に株主に報いることができると考える企業も多く、これらは成長株と呼ばれます。配当だけでなく、今後の成長性を期待して投資する投資家も多いのかもしれません。

五大商社からは、三菱商事(8058)が6位、三井物産(8031)が14位、丸紅(8002)が16位と、3社がトップ20位内にランクインしています。2023年6月にウォーレン・バフェット氏の投資会社、バークシャー・ハザウェイが5大商社の株を買い増したことが大きな話題となりました。このニュースに触発され、バフェット氏の投資手法を取り入れる投資家が増えた可能性もあります。

(FINTOS!編集部)

(注1)画像はイメージ。
(注2)株価データは2023年8月16日時点。

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