
三菱UFJが2位に浮上、パンパシHDはランキング圏外から8位に

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前週の13位から2位へと上昇しました。前週の国内債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが一時0.655%まで上昇しました。通常、長期金利の上昇は銀行株のバリュエーション(投資尺度)にポジティブな影響を与えます。金融セクターからはそのほか、リース大手の三菱HCキャピタル(8593)も5位にランクインしています。
日本郵政(6178)は前週の4位を維持しました。同社は8月14日に上限3,000億円の自社株買いを15日から実施すると発表しました。これは、今年5月に公表された自社株買いの方針に沿った動きです。一方、財務省も同日に日本郵政株の一部売却を発表し、売却額は約1,056億円でした。差額となる1,935億円については、8月16日から2024年3月31日までの期間に市場で取得される予定です。
前週はランキング圏外だったパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)が8位に躍進しました。同社は8月16日に決算を発表し、2023年6月期の売上高は前期比6%増の1兆9,367億円、営業利益は同19%増の1,052億円でした。売上高営業利益率は5.4%と、5期ぶりに5%を超えました。決算発表の翌日には、株式分割を考慮したベースでの上場来高値を更新する場面もありました。
ソフトバンク(9434)は前週の14位から10位に順位を上げました。同社の株価は8月21日に年初来高値を更新するなど好調です。足元の日本株は、中国不動産市場への不安やFRB(米連邦準備理事会)のタカ派化(金融引き締めに積極的)への警戒感などにより、下落傾向にあります。銘柄の物色対象も外需株から内需株にシフトしつつあります。
(FINTOS!編集部)
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