
大手小売企業がランクイン、人流回復が業績の追い風に

スクリーニング条件を満たした全ての銘柄が2月決算の企業となりました。特に、小売業の企業が多く含まれています。
小売業は2月決算が多いですが、これは繁忙期である12月と3月を避けるためだと言われています。今はあまり見られませんが、かつての小売業では期末に店をお休みにして棚卸を行っていました。繁忙期に店を閉めることは現実的ではないため、閑散期の2月末に棚卸を行い、決算処理に移るのは理に適っていると言えます。
現在の小売業の環境を見てみると、人流が回復するなどの好影響により、百貨店やコンビニの販売は順調に推移しています。ランキングには、百貨店からはJ.フロント リテイリング(3086)が3位、高島屋(8233)が7位に、コンビニからはローソン(2651)が2位、セブン&アイ・ホールディングス(3382)が5位にランクインしています。
また、6位には映画の製作・配給・興行を行う東宝(9602)がランクインしています。足元で夏休みシーズンの映画興行が活況を呈しています。特に東宝が配給を行っているスタジオジブリの宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」は、大規模な宣伝や試写会を行わないという異例の手法で話題を集めました。
そして9位には、総合スーパーマーケットなどを運営するイオン(8267)がランクインしました。同社は、株主優待でも人気の企業で、8月末または2月末の株主名簿に基づき、100株以上を所有する株主に株主優待カードが発行されています。
(FINTOS!編集部)
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