本日の株式市場

 14日の米国株式市場では、4月小売売上高が前月比で横ばいとなるなど市場予想を下回る経済指標が相次いだことから、過度なインフレ加速の懸念が後退しました。また、FRBによる金融緩和策が早期に正常化に向かうとの懸念が後退し主要3指数が上昇しました。米国株高を受け、日経平均株価は前営業日比225円高の28,310円で取引を開始しました。

 前週に日本の新型コロナウイルスの重症者数が過去最多と伝わっていたことから上値は重く、寄り付き後すぐに日経平均株価は下落に転じました。またTSMCなどで構成される台湾加権指数や米国株先物が下落したことも日経平均株価の重石となりました。一方、場中に発表された4月の中国主要経済指標はまちまちの結果となり相場への影響は限定的となりました。

 結局、日経平均株価は前日比259円安の27,824円と下落して取引を終えました。東証33業種別では、前営業日の引け後の決算発表が嫌気された三菱マテリアルやフジクラが下落したことを受け、非鉄金属が下落率トップとなりました。

本日発表予定の海外経済指標等

  • 米国 5月 NY連銀製造業景気指数
      前月:26.3 予想:24.0

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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