
トップ3は前週から変わらず、NTTは法改正の行方に注目集まる

トップ3の順位は前週と変わりませんでした。1位の日本電信電話(9432)に関しては、自民党が8月22日に「NTT法のあり方検討プロジェクトチーム」の幹部会合を開催し、年内に法改正の方向性をまとめると確認したことが注目されました。座長の甘利明氏は「NTT法の廃止も含めて検討するよう指示を受けている」と語りました。
2位の三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は、日米長期金利の上昇などを背景に、足元の株価が堅調に推移しています。
3位の日本たばこ産業(2914)は、最近の円安・ドル高の進行やロシアルーブル(対ドル)の下落の一服が追い風となって、株価が2ヶ月ぶりの高値圏で推移しています。一方、8月25日にウクライナの国家汚職防止庁がJTの海外子会社を「戦争支援者」リストに追加したものの、今のところ株価に大きな影響は出ていません。
トヨタ自動車(7203)は、前週の6位から4位に上昇しました。最近の円安・ドル高の進行により、輸出採算の改善への期待が高まっており、株価も2週間ぶりの高値圏で推移しています。
ENEOSホールディングス(5020)は前週の7位から6位に上昇しました。8月23日に野村から「ENEOSホールディングス – 国内石油製品マージンが堅調に推移」とのアナリストレポートが配信されました。レポートでは、製油所の計画外停止の割合が前年に比べて減少しているため、収益増の可能性があると解説されています。
ソフトバンク(9434)は、前週の10位から7位に上昇しました。同社は8月23日にサブブランド「Y!mobile」の新料金プランを発表しました。この新料金プランでは月額料金が上昇しており、Y!mobileのARPU(1契約あたりの月間平均収入)が向上すると予想されます。
(FINTOS!編集部)
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