足元の株価パフォーマンスも良好な銘柄が多くランクイン
3メガバンクがすべてトップ20にランクインしました。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は1位、三井住友フィナンシャルグループ(8316)は13位、みずほフィナンシャルグループ(8411)は15位となっています。7月28日の日銀金融政策決定会合を踏まえると、金融政策の正常化は、銀行セクターにとってバリュエーション(投資尺度)とファンダメンタルズ(基礎的条件)の両面からプラス材料といえます。足元の銀行セクターの株価は、日米の長期金利の上昇を受けて、好調に推移しています。
海運の大手3社がいずれもトップ20に名を連ねています。商船三井(9104)が7位、川崎汽船(9107)が9位、日本郵船(9101)が12位にランクされています。2023年6月中旬以降、TOPIXの上昇が一巡する中で、やや出遅れていた海運株が上昇傾向となっています。円安の進行に加えて、海運大手各社のPBR(株価純資産倍率)が1倍を下回るなど割安感が市場で評価されている可能性があります。
五大商社からは、丸紅(8002)が3位、住友商事(8053)が6位にランクインしました。商社セクターの株価は、決算後も好調を維持しています。資源価格の安定や第1四半期の好決算を受けて、中間決算における業績上方修正や追加の株主還元への期待が高まっている可能性があります。
鉄鋼セクターでは、日本製鉄(5401)が4位、神戸製鋼所(5406)が10位にランクインしました。足元の株価も好調に推移しており、東証33業種別の2023年の年間騰落率(上昇)では鉄鋼業が1位となっています。特に神戸製鋼所については、TOPIX500銘柄の中で年間騰落率(上昇)が1位となっているほか、決算発表と同時に公表した配当性向の引き上げも話題となりました。
(FINTOS!編集部)
(注1)画像はイメージ。
(注2)株価データは2023年9月1日時点。