このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く新規登録された銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」新規登録上位銘柄ランキング

母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に新規登録した上位5銘柄(2023年8月分)

今回は2023年8月に新規登録された銘柄第2位の三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

主要移動平均線は上向き

当社は、国内最大の金融グループで、国際展開に強みがあります。

(図1)当社の株価は、2022年10月から今年2月にかけて大幅上昇した後、3月にかけて調整しました。しかしその後は、26週移動平均線を下支えに戻しを試す展開となり、6月には2008年7月以来15年ぶりとなる1,000円台乗せに成功、9月には2022年10月~今年2月の上昇幅を今年3月安値に当てはめたN計算値(1,172円)も達成しました。

主要移動平均線は上向きであり、今後急騰の反動をこなしつつ2006年4月~2011年11月にかけての下落幅に対する2/3戻し(1,406円)の水準がある1,400円処を目指す展開が期待されます。

上昇一服の場合は13週線などが下値メド

(図2)一方この先上昇一服となった場合はまず上向きの13週線(9月1日:1,080円)が下値メドとして挙げられます。仮にその水準を割り込んだ場合は、今年3月以降下値サポートとなった26週線(同:978円)がさらなる下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年9月1日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点