本日の株式市場

本日の日経平均株価は、前週末比83円高の32,690円で取引を開始し、その後間もなく本日の高値となる32,746円を付けました。前週末の米国株式市場で、ハイテク株を中心に主要3指数が揃って上昇したことが押し上げ要因となりました。

しかし、9日に植田日銀総裁の「2%の物価目標が達成可能とすれば、マイナス金利政策を解除する選択肢もある」との発言を含む報道を受け、日本の10年国債利回りは9年8ヶ月ぶりに0.7%台まで上昇しました。これに伴い、金利の先高観や円高ドル安への警戒が広がったことなどが株式市場への重石となり、日経平均株価は前週末比下落へと転じました。なかでも指数寄与度の高い値がさの半導体関連銘柄や高PERな成長株などの下落が目立ちました。日経平均株価は一時32,400円を割り込む場面もありましたが、引けにかけてやや下げ幅を縮小し、前週末比139円安の32,467円で本日の取引を終了しました。業種別では、銀行業や証券が植田日銀総裁の発言などを受けて、前週末比で上昇しました。

本日発表予定の海外経済指標等

特にありません。

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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