バリュー株や株式分割を実施した銘柄が買われる

2023年9月28日から10月4日にかけて、日経平均株価は5営業日連続で下落し、この期間の下落幅は終値ベースで約1,845円に上りました。同じ期間における野村證券の個人口座における購入銘柄を見ると、上位20銘柄の大半は、銀行や自動車などを含むバリュー株となっています。バリュー株は年初から日本株の上昇を牽引していましたが、直近の下落局面では相対的に下落率が高くなっています。そのため、押し目買いが行われた可能性があります。

また、2023年10月1日付で株式分割を行った銘柄も多くランキングに名を連ねています。具体的には、4位の本田技研工業(7267)は1株を3株に、5位のデンソー(6902)は1株を4株に、9位の東海旅客鉄道(9022)は1株を5株に、19位のアドバンテスト(6857)は1株を4株に、それぞれ分割しています。株式分割は、個人投資家からの新規資金流入への期待もあり、ポジティブに評価されることが多いです。ただし、権利落ち日がいったんの材料出尽くしのタイミングとなりやすい点には注意が必要です。

(FINTOS!編集部)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2023年10月6日時点。

ご投資にあたっての注意点