前週に続き決算発表銘柄がランクイン、好決算のトヨタ自動車が1位に

日本株式市場では決算発表が本格化しており、前週に続き決算発表をした銘柄が多くランクインしています。1位になったのは、前週の10位から大きく順位を上げたトヨタ自動車(7203)です。2023年7-9月期の営業利益は前年同期比2.6倍の1.44兆円となり、野村予想の1.01兆円を大幅に上回りました。値上げや販売奨励金の削減が野村想定を大きく上回りました。そのほか、会社は下期1ドル=140円、1ユーロ=150円を前提に、2024年3月期の営業利益予想を3兆円から4.5兆円に上方修正しています。

日本たばこ産業(2914、JT)は前週の5位から2位に上昇しました。2023年7-9月期の為替一定ベース調整後営業利益は前年同期比8%増益となり、野村予想の同2%減益を上回りました。トルコ市場などでの販売が堅調であったことや、コストインフレの影響が緩和されたことなどが上振れの要因となりました。また、JTは2023年12月期の為替一定ベース調整後営業利益予想を従来予想から340億円増額し、前期比5%増益へ上方修正しました。

三菱商事(8058)は、前週の48位から3位に大きく順位を上げました。2023年4-9月期の親会社株主利益は4,661億円で、野村予想の5,500億円を下回りました。この下振れの主な要因は、電力ソリューション事業と複合都市開発部門が同年7- 9月期に赤字を記録したこと、及び金属資源部門で原材料炭の生産量が落ち込んだことによる減益の影響が予想以上に大きかったことです。2024年3月期の親会社株主利益予想は9,200億円から9,500億円に上方修正されましたが、野村予想の9,620億円には若干届きませんでした。

(FINTOS!編集部)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2023年11月6日時点。

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