川崎汽船(9107)/ 2024年3月期 第2四半期

2023年4-9月期の営業利益は447億円で前年同期比15.7%減益となりました。QUICKコンセンサス予想の466億円をやや下回る水準でした。なお、同期の経常利益は853億円で同85.0%減益でした。自動車船事業は、輸送台数の増加によって改善しました。一方、ドライバルク(ばら積み)船の市況については、コロナ禍で生じた港の滞船が和らいだこともあり、軟化しました。また、持ち分法適用のオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)が運営するコンテナ船事業は、市況の平常化の過程にあり、荷動きに力強さは見られないとしています。

会社は、2024年3月期通期の営業利益見通しを890億円から920億円に上方修正しました。QUICKコンセンサス予想の915億円をやや上回る水準でした。また、同期の経常利益見通しは1,350億円で据え置かれました。ドライバルク船の市況軟化による影響などがあるものの、自動車船事業が堅調に推移する予想となっています。

2024年3月期の年間1株当たり配当予想は200円と従来予想から据え置かれました。

(注)本日引け後から15:30までに決算を発表した企業の内、2023年7月1日~2023年9月30日の期間で、野村證券の個人口座で買い付けられた上位1銘柄(約定件数ベース)を掲載している。
(出所)会社資料、日本経済新聞社、xenoBrainより野村證券投資情報部作成

※本記事は、株価へのインプリケーションや投資判断、推奨を含むものではございません。

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