日本郵船(9101)/ 2024年3月期 第2四半期

2023年4-9月期の営業利益は988億円で前年同期比39.5%減益となりました。QUICKコンセンサス予想の1,002億円をやや下回る水準でした。なお、同期の経常利益は1,593億円で同79.2%減益となりました。定期船セグメントは、コンテナ船(国内海運大手3社が共同出資するオーシャン・ネットワーク・エクスプレス)が貨物需要の低迷や新造船の竣工による船腹供給量の増加などで苦戦し、経常減益となりました。一方で、不定期船セグメントも経常減益となりましたが、自動車船は需給がひっ迫している中でも船舶の稼働率を向上させたことで、輸送台数が前年同期比で増加するなど堅調な結果となりました。

会社は、2024年3月期通期の営業利益見通しを1,460億円から1,650億円に上方修正しました。QUICKコンセンサス予想の1,632億円をやや上回る水準でした。また、同期の経常利益見通しは2,220億円から2,350億円に上方修正されました。セグメント別の経常利益では、定期船や航空輸送を含むライナー&ロジスティクス事業が下方修正されましたが、自動車船を含む不定期専用船事業は上方修正されました。

2024年3月期の年間1株当たり配当予想は130円と従来予想から据え置かれました。

(注)本日15:00までに決算を発表した企業の内、2023年7月1日~2023年9月30日の期間で、野村證券の個人口座で買い付けられた上位1銘柄(約定件数ベース)を掲載している。
(出所)会社資料、日本経済新聞社、xenoBrainより野村證券投資情報部作成

※本記事は、株価へのインプリケーションや投資判断、推奨を含むものではございません。

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