メガバンクや高炉メーカー、海運大手などがランクイン

メガバンク3社がトップ20にランクインしました。1位は三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、12位はみずほフィナンシャルグループ(8411)、そして17位は三井住友フィナンシャルグループ(8316)です。日本銀行は10月31日の金融政策決定会合で、YCC(イールドカーブ・コントロール、長短金利操作)の運用をさらに柔軟化することを決定しました。これは長期金利の上昇を招く可能性があり、銀行株にとってはポジティブな要因となるでしょう。さらに、円債の利回りが上昇すれば、新規の円債への投資や固定金利型貸出の利回りなどが上がる可能性があり、銀行のコア収益の改善も期待できます。

高炉メーカー3社もトップ20にランクインしました。日本製鉄(5401)が3位、神戸製鋼所(5406)が4位、JFEホールディングス(5411)が18位です。鉄鋼セクターでは、鉄鋼主要原料である原料炭価格の急上昇とアジア市場の鋼材価格の低迷により、スプレッド(利ざや)が悪化しています。ただし、野村證券は極端に低いスプレッドは長続きしないと予想しています。

海運大手3社もトップ20に名を連ねました。商船三井(9104)が5位、川崎汽船(9107)が15位、日本郵船(9101)が16位です。海運セクターでは、コンテナ船事業の営業収支がスポット(随時契約)運賃の下落により収支均衡の状態と推察されますが、減便の進展により、アジア―欧州航路では複数企業で値上げも予定されています。コンテナ船以外では、自動車船事業が好調なほか、ドライバルク(ばら積み)船では市況が回復しています。

(FINTOS!編集部)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2023年10月31日時点。
(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成

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