2023年度予想を自動車中心に上方修正

「ラッセル・野村ラージキャップ」の構成銘柄を対象に、2023~2024年度の業績予想を集計しました(売上高と営業利益については金融を除く)。2023年度予想では、売上高が前年度比で3.2%の増収(前回集計※と比べて+1.5%ポイント)、営業利益が同15.1%の増益(同+2.8%ポイント)、経常利益が同11.8%の増益(同+1.9%ポイント)、当期純利益が同9.0%の増益(同+0.1%ポイント)となっています。

※2023年9月1日時点での集計。

前回集計から上方修正の金額が大きかったのは、自動車、公益、化学、商社、金融で、中でも自動車の増額修正が目立ちました。半導体不足の解消による増産効果や、為替前提を円安方向へ見直したことが貢献しました。

2024年度予想では、売上高が前年度比で3.0%の増収(前回集計と比べて+0.7%ポイント)、営業利益が同8.9%の増益(同+0.1%ポイント)、経常利益が同8.3%の増益(同+1.5%ポイント)、当期純利益が同8.0%の増益(同+2.4%ポイント)となっています。前回集計から上方修正の金額が大きかったのは、自動車、金融、商社、化学などでした。為替前提を円安方向に見直した影響に加えて、複数の業種で値上げが利益率の改善に繋がることが期待されています。

「ラッセル・野村ラージキャップ」の上方修正企業と下方修正企業の比率の差を示すリビジョン・インデックス(RI)は、2023年12月時点で+20.2%※となっており、上方修正が優位です。業種別では、製造業・非製造業を問わず、多くの業種で上方修正企業の数が下方修正企業を上回っています。

※経常利益ベース、対象年度は2023年度予想、対象期間は2023年9月2日から12月1日。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

要約編集元アナリストレポート「日本企業ボトムアップ業績見通し集計(23~24年度) – 23年度予想は自動車を中心に増額修正(2023年12月5日配信)」(プレミアムプラン限定)

(注)画像はイメージ。

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