※2023年12月7日(木)引け後の情報に基づき作成しています。

軟調な展開が続く場合は、75日線で下げ止まるか注目

今週の日経平均株価は、11月大幅上昇後の反動や、為替が対主要通貨で円高方向に振れたことから、軟調に推移しました。

日経平均株価のこれまでの動きを振り返ってみましょう。日経平均株価は、10月30日安値(取引時間中ベース:30,538円)から11月20日高値(同:33,853円)にかけての大幅上昇後、調整含みの動きとなりました(図1)。12月5日の下落で11月14日~15日のマド埋め(32,836円)が完了し、その後は上向きの25日移動平均線(7日:32,997円)前後の水準で振れ幅の大きい動きとなっています(12月7日時点)。この先25日線を下放れた場合は、これまで何度かフシとして機能してきた75日線(同:32,362円)の水準で下げ止まりとなるか注目されます。仮に同線を割り込んだ場合は、200日線(同:31,089円)の水準がさらなる下値メドとして挙げられます。

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(注1)直近値は2023年12月7日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

次に中長期的な動きを確認すると、初夏に33,000円台後半で上値を抑えられた後は、大きな上昇局面内の一旦の調整である「中段保ち合い」に移行したと考えられます。これまでの調整を経て、下落率や調整期間の点で2020年6月~10月末の中段保ち合い時と比較して、既に調整十分となっていると捉えられます(図2、図3)。12月に入り不安定な展開となっていますが、目先の調整一巡後は、再度中段保ち合いの上限突破を目指す動きとなることが期待されます。

(注1)直近値は2023年12月7日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

(注1)直近値は2023年12月7日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

(投資情報部 岩本 竜太郎)

※画像はイメージです。

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