このたび、日本株の年初来騰落率上位銘柄をチャート分析しました。 

【TOPIX100採用銘柄】年初来騰落率上位ランキング
(2022年12月末~2023年11月末)

(注)対象はTOPIX100採用銘柄。騰落率は、2022年12月末値と2023年11月末値の比較で算出。
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

今回は11月末時点で上昇率第4位の東京エレクトロン(8035)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。 

中長期的な上値メドは29,000円台

当社は、半導体製造装置の世界的大手メーカーです。

※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

(図1)当社の株価は、2022年1月から10月にかけて調整した後、反発に転じました。13週移動平均線や26週線を下支えにしながら、今年11月に2022年1月高値を奪回して史上最高値を更新、12月11日には25,065円まで上昇しました。

主要移動平均線は上向きを維持しており、中長期的に2020年3月安値~2022年1月高値の上昇幅を2022年10月安値に当てはめたN計算値(29,116.7円)を目指す展開が期待されます。

押しを入れる場合は、26週線などが下値メド

(図2)一方、押しを入れる展開となった場合は、2023年10月安値形成時に下値サポートとなった26週線(同:21,193円)や、2023年10月安値(19,205円)が下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年12月15日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点