決算発表シーズンがスタート、ニデックなど複数の決算銘柄がランクイン

2024年1月24日のニデック(6594)などを皮切りに、日本企業の2023年10-12月期決算の発表が本格化してきました。ランキングの上位には、すでに決算発表を実施した企業が複数名を連ねています。

信越化学工業(4063)が2位にランクインしました。2023年10-12月期(3Q)決算では、営業利益が1,776億円となり、野村予想の1,926億円を下回りました。3Qでは、「レアアース(希土類)磁石」の原材料の在庫評価損失などが計上されました。野村ではこれらを一過性のコストとして認識しています。

ニデックが3位にランクインしました。2023年10-12月期決算では、営業利益が536億円となり、野村予想の540億円とほぼ一致しました。機器装置事業は半導体パッケージ用検査装置の出荷が減るなど、想定外に振るいませんでした。一方、精密小型モーターやEV(電気自動車)向け以外の車載用モーターは好調であり、負の影響を相殺しました。

ファナック(6954)が10位にランクインしました。2023年10-12月期決算では、営業利益が409億円となり、野村予想の330億円を上回りました。期末の為替レートが円高となったことで、棚卸資産(在庫)に含まれる未実現利益が変動した影響と見られます。そのほか、会社は2024.3期の営業利益計画を、売上高見通しの引き上げなどに伴い、従来の1,219億円から1,322億円に上方修正しました。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2024年1月29日時点。

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