三菱商事やソシオネクスト、信越化学工業がランキング圏外から浮上

三菱商事(8058)が前月のランキング圏外から3位に浮上しました。同社は2024年2月6日に決算を発表しました。2023年4-12月期(3Q累計)の親会社株主利益は6,966億円となり、野村予想の7,180億円をやや下回りました。ただし、3Qに一過性の損失がネット(純額)で175億円あったことが要因であり、驚きはありません。また、発行済み株式総数(自己株式を除く)の10%にあたる上限5,000億円の自社株買いが発表されています。

ソフトバンク(9434)が前月の13位から8位に浮上しました。同社は2024年2月7日に決算を発表しました。2023年10-12月期のモバイル通信サービス収入は、契約数増加の効果により前年同期比0.7%増収となり、増収に転じたことが確認できました。これらを踏まえて、会社は2024.3期の営業利益予想を従来の7,800億円から8,400億円へ上方修正しました。

ソシオネクスト(6526)が前月のランキング圏外から10位に浮上しました。同社は2024年1月30日に決算を発表しました。2023年10-12月期(3Q)の営業利益は93億円となり、野村予想の73億円を上回りました。製品ミックス(販売構成)や歩留まり(良品率)の改善などが貢献した模様です。また、会社は2024.3期の売上高予想を30億円、営業利益予想を25億円、それぞれ上方修正しました。

信越化学工業(4063)が前月のランキング圏外から18位に浮上しました。同社は2024年1月26日に決算を発表しました。2023年10-12月期(3Q)決算では、営業利益が1,776億円となり、野村予想の1,926億円を下回りました。3Qでは、「レアアース(希土類)磁石」の原材料の在庫評価損失などが計上されました。野村ではこれらを一過性のコストとして認識しています。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2024年2月7日時点。
(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成

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