トップ3はJT、ホンダ、アステラス

食品セクターからは、日本たばこ産業(JT、2914)が1位、キリンホールディングス(2503)が16位にランクインしました。足元、JTの株価は年初来高値圏にあります(記事執筆時点)。同社は代表的な高配当株として知られています。2024年1月から新しいNISA(少額投資非課税制度)が始まったことも、個人投資家に人気の高い同社株の追い風となっている可能性があります。

輸送用機器セクターからは、本田技研工業(7267)が2位、ヤマハ発動機(7272)が13位にランクインしました。2024年1月の日本株を振り返ると、輸送用機器など円安恩恵セクターが堅調でした。この背景には、外国為替市場でドル円相場が1ドル=141円から148円まで上昇したことなどがあります。

医薬品セクターからは、アステラス製薬(4503)が3位、武田薬品工業(4502)が5位にランクインしました。足元、アステラス製薬の株価は昨年来安値圏で推移しています(記事執筆時点)。同社が2024年2月5日に発表した決算では、通期の会社予想が下方修正されました。更年期障害向け治療薬「フェゾリネタント(米国製品名ベオーザ)」の販売が難航しています。

鉄鋼セクターからは、日本製鉄(5401)が4位、神戸製鋼所(5406)が7位にランクインしました。日本製鉄では、2023年12月18日に発表された米鉄鋼大手USスチールの買収が注目を集めています。野村では当該買収について、同社の中期成長を加速させるものと評価しています。なお、全米鉄鋼労働組合(USW)やドナルド・トランプ前大統領などは反対意見を表明しています。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2024年2月5日時点。
(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成

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