本日の株式市場

前日の米国株式市場は、米景気がソフトランディングに向かうとの期待に加え、FRB高官のハト派的な発言が好感され、ハイテク株を中心に主要3指数は上昇しました。

寄り前に発表された日本の2023年10-12月期実質GDPは前期比年率0.4%減と2四半期連続で減少し、個人消費や民間設備投資などの内需関連の低調さが目立つ結果となりました。日経平均株価は前日比314円高の38,017円で取引を開始しましたが、実質GDPよりも材料視されたのは損害保険大手が昨日発表した好決算で、好調な海外事業や金利環境の改善、政策保有株の売却期待から大幅高となりました。また、半導体関連のほか、指数寄与度の高い値がさ株の上昇が目立ちました。アジア株式市場が総じて堅調に推移したことも追い風となり、引けにかけて上昇幅を拡大させました。終値は前日比454円高の38,157円で、1990年1月以来の高値です。

なお、前日に2023.12期決算を発表した楽天グループは、モバイル事業での営業損失の縮小が好感され前日比+15.82%と大幅上昇となりました。

本日発表予定の海外経済指標等

【米国】
2月NY連銀製造業景気指数
  前月:-43.7 予想:-12.5
2月フィラデルフィア連銀製造業景景況指数
  前月:-10.6 予想:-8.1
1月小売売上高(前月比
  前月:+0.6% 予想:-0.2%
1月鉱工業生産(前月比
  前月:+0.1% 予想:+0.2%

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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