本日の動き

本日の日経平均株価は前日比350円安の38,470円と続落して取引を開始しました。東京エレクトロンやソフトバンクグループなどハイテク関連銘柄の一角の下落が目立ち、日経平均株価は一時、前日比549円安に下げ幅を広げる場面も見られました。一方、下げ一巡後は押し目買いが相場を支え、日経平均株価は下げ渋りました。加えて、午前の参議院財政金融委員会に出席した日銀の植田総裁の発言を受けて、3月の金融政策決定会合での金融政策修正の可能性に対する警戒感が和らぎ、為替市場では1米ドル=147円40銭台を超える円安が進んだことも投資家心理をささえました。後場の日経平均株価は下げ幅を縮小し、一時、前日比プラスとなる場面も見られました。終値は前日比22円安の38,797円と前日比横ばい圏で取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

今後の注目点

日本時間12日夜に、米国の金融政策に影響の大きいCPI(消費者物価指数)が発表されます。市場では2月の総合指数は前月比+0.4%、コア指数は同+0.3%が予想されています。米CPIの結果次第では、明日の日本株式市場の変動幅にも影響が出る可能性があります。

(野村證券投資情報部 岩崎 裕美)

(注1)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(注2)画像はイメージです。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

ご投資にあたっての注意点