このたび、日本株の年初来騰落率上位銘柄をチャート分析しました。 

【TOPIX100採用銘柄】年初来騰落率上位ランキング
(2023年12月末~2024年2月末)

銘柄。騰落率は、2023年12月末値と2024年2月末値の比較で算出。
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

今回は2月末時点で上昇率第2位のアドバンテスト(6857)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。 

主要移動平均線は角度のついた上向き

当社は、半導体検査装置の世界的大手メーカーです。

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(図1)当社の株価は、2022年10月以降上昇相場が続いています。今年1月に昨年7月高値を奪回した後、一段高となりました。

主要移動平均線は角度のついた上向きとなっており、この先V計算値(7,687.6円)のフシを達成となれば、さらなる上値メドとして2022年10月安値~昨年7月高値にかけての上昇幅を同高値に当てはめたE計算値(9,537.6円)の水準が挙げられます。

押しを入れる場合は、6,000円処で下げ止まるか注目

(図2)ただ、このところの上昇で13週移動平均線からの乖離が進んだこともあり、3月に入り押しを入れる展開となっています(3月11日:+9.6%)。

この先の下値メドとしては、昨年11月以降の上昇幅に対する1/3押し(6,137円)や上向きの13週線(同:6,021円)がある6,000円前後の水準が挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2024年3月11日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)日柄は両端を含む。(注4)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点