このたび、日本株の年初来騰落率上位銘柄をチャート分析しました。 

【TOPIX100採用銘柄】年初来騰落率上位ランキング
(2023年12月末~2024年2月末)

(注)対象はTOPIX100 銘柄。騰落率は、2023年12月末値と2024年2月末値の比較で算出。
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

今回は2月末時点で上昇率第3位の三菱重工業(7011)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。 

昨年9月高値奪回後、上昇の動きに弾み

当社は、主に発電、産業、航空宇宙の3部門で構成される総合重機メーカーです。

※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

(図1)当社の株価は、今年1月に昨年9月高値を奪回後、上昇の動きに弾みがつきました。3月7日には13,050円まで上昇し、1989年7月につけた史上最高値(13,000円)を約35年ぶりに上回りました。

主要移動平均線はいずれも上向きであり、この先も上値追いの基調が続くことが期待されます。

押しを入れる場合は、11,000円前後の水準に注目

(図2)ただ、昨年終盤以降の急上昇で13週移動平均線からの乖離が進みました(3月11日:+19.5%)。

この先上昇一服し、押しを入れる展開となった場合は、最初の下値メドとして昨年10月以降の上昇幅に対する1/3押し水準(11,143円)が挙げられます。

※当社は2024年3月28日に1:10の株式分割を予定しています。この資料は、株式分割考慮前の株価で表示しています。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2024年3月11日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)日柄は両端を含む。(注4)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点