本日の動き

本日の日経平均株価は前週末比253円高の38,960円で取引を開始しました。週末に、本日から明日にかけて開催される日銀金融政策決定会合で、マイナス金利を解除するとの観測報道が相次いだものの、緩和的な金融政策も維持される見通しとされたことから、先行きに対する不透明感が後退したと市場では受け止められました。また、一部報道で、台湾の半導体受託生産大手のTSMCが、日本に後工程の生産能力拠点を設置することを検討していると報じられ、半導体関連株の追い風となりました。寄り付き後は急激に上げ幅を拡大した後、39,500円台で横ばいとなりました。後場に入ると、新たな材料がない中、徐々に上げ幅を拡大し、前週末比1,032円高の39,740円と、大幅に上昇し、この日のほぼ高値で取引を終えました。

個別では、ファーストリテイリングが1銘柄で日経平均株価を約207円押し上げたほか、東京エレクトロンや、アドバンテスト、レーザーテックなどの半導体関連株が上昇しました。一方で、原発再稼働をめぐり、足元で急速に上昇していた東京電力ホールディングスは、高値警戒感などから、前週末比-14.21%と急落しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 磯崎 博志)

(注)画像はイメージです。

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