海外市場の振り返り

22日の米国株式市場では、NYダウ、S&P500は下落した一方、ナスダック総合指数は上昇し、史上最高値を更新しています。急ピッチで上昇してきた反動に加え、小売企業の決算などが米国株全体を押し下げた一方、米長期金利の低下が好感され、テクノロジー株は底堅く推移し、主要指数ではナスダック総合指数のみ上昇となりました。

相場の注目点

先週一週間、日本株は大きく上昇し、日経平均株価は3月21日、22日と連続で史上最高値を更新しました。日米の金融政策決定会合を無難に通過したこと、それを受け為替市場で円安ドル高が進行したことなどが、株価の大幅な上昇につながったとみられます。こうした中、今週は29日の3月東京都区部消費者物価指数といったインフレ指標に加え、タカ派とされる日銀の田村審議委員の講演や、日銀の3月会合の主な意見といった日銀からの情報発信も予定されています。インフレ指標の上振れや日銀高官によるタカ派的な発言があれば、7月会合といった早い段階での追加利上げの機運が高まるとみられます。その場合は、為替市場での円高ドル安進行、株式市場のボラティリティーが高まる可能性があり、注意が必要です。

本日のイベント

本日国内では、24年1月日銀金融政策決定会合議事要旨、2月全国スーパーマーケット売上高、2月百貨店売上高などが発表予定です。米国では、アトランタ連銀のボスティック総裁が討議に参加する他、経済指標では、2月の新築住宅販売件数が注目されます。

(投資情報部 大坂 隼矢)

(注)データは日本時間2024年3月25日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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