本日の動き

本日の日経平均株価は前日比119円高の40,517円と反発して取引を開始しました。3月末の配当取りが意識されたことに加え、ドル円相場が一時1米ドル=151円90銭台を付けるなど、円安が進んだことが好感されました。日経平均株価は前引けにかけて上昇基調となりました。

後場に入り、衆議院財務金融委員会に出席した植田日銀総裁が「当面、緩和的な金融環境が継続する」との見解を示したことを受けて低金利環境が継続するとの見方が広がり、日経平均株価は上げ幅を拡大し、3月22日に付けた史上最高値(終値ベース:40,888円)を上回り推移すると、一時、前日比581円高の40,979円を付ける場面も見られました。引けにかけては伸び悩み、前日比364円高の40,762円と3営業日ぶりに反発し取引を終えました。

東証33業種別指数ではガス業を除く32業種が上昇し、低金利継続の思惑から不動産業が上昇率1位となりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

3月28日(木)8時50分に、3月18-19日に開催された日銀金融政策決定会合における「主な意見」の公表が予定されています。3月の日銀金融政策決定会合ではマイナス金利の解除が決定されましたが、追加利上げが次の焦点となる中、議事内容が注目されます。

(野村證券投資情報部 岩崎 裕美)

(注)画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点