トップ3はNTT、三菱UFJ、三菱重工
日本電信電話(9432)が1位にランクインしました。同社の集計対象期間中の主なトピックとしては、NTTドコモによる中堅信販のオリックス・クレジットの買収発表、新料金プラン「ドコモポイ活プラン」の発表、独自開発の大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi(つづみ)」のサービス提供開始などが挙げられます。
銀行セクターからは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が2位に、みずほフィナンシャルグループ(8411)が13位に、ゆうちょ銀行(7182)が16位にランクインしました。2024年3月18-19日に開催された日本銀行の金融政策決定会合では、マイナス金利政策の解除と長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の撤廃が決定されました。金利上昇による銀行の利ざや改善や収益向上への期待が高まっていますが、短期的には材料出尽くしとの見方もあります。
三菱重工業(7011)が3位にランクインしました。同社は2024年4月1日付で1株を10株にする株式分割を実施しました。一般的に、株式分割銘柄は公表時に短期的な高パフォーマンスが期待される半面、権利落ち日を境に株価が低迷する傾向がある点には注意が必要です。
集計対象期間が期末配当(3月末決算)の権利取りのタイミングでもあったため、上位銘柄には武田薬品工業(4502)やソフトバンク(9434)のように配当利回りの水準が比較的高い銘柄が目立ちました。また、連続増配銘柄として知られる三菱HCキャピタル(8593)や、株主優待が人気のオリエンタルランド(4661)もランクインしています。
(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)
(注)画像はイメージ。各種データは2024年4月4日時点。
(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成