(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比335円安の39,503円と下落して取引を開始しました。寄付き後に台湾付近を震源とした地震が発生したことで、半導体製造受託のTSMCを始めとした半導体サプライチェーンへの影響が懸念され、日経平均株価は一時、前日比621円安の39,217円に下げ幅を広げる場面も見られました。しかし、その後、地震による影響は限定的との見方が広がり、下値は限られました。一方、前日の米国市場で、WTI原油先物価格が上昇したことが好感され、鉱業などエネルギー関連株の上昇が下支えとなりました。加えて、13時に伊藤忠商事が今後の事業拡大や企業価値向上に向けて株主還元や成長投資の方針を盛り込んだ経営計画を発表し、伊藤忠商事は前日比+6.36%と大きく上昇しました。資本効率の改善に向けた取り組みへの期待が他の商社株に波及したことも寄与し、日経平均株価は下げ渋ると、前日比387円安の39,451円で取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国では日本時間3日夜に3月ADP全米雇用レポートが、日本では明日4日に日銀が2024年4月の地域経済報告(さくらレポート)を公表される予定です。さくらレポートでは、日銀が今後の政策運営を考える上で重要となる中小企業や地方経済における賃金と物価の「好循環」の浸透状況や設備投資の動向などが注目されます。

(野村證券投資情報部 岩崎 裕美)

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