(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前週末比216円安の37,745円で取引を開始しました。前日の米国株式市場で、蘭半導体製造装置大手のASMLホールディングの決算が嫌気されたことで半導体関連株の下落が目立ち、主要3指数が下落したことが重石となりました。寄り付き後には、本日の安値となる37,644円を付ける場面もありましたが、上海や韓国といったアジア株式市場が総じて堅調に推移したことで、その後は下落幅を縮小し、上昇へと転じました。加えて、日銀の野口委員が政策金利の引き上げについて、「他の主要中央銀行の最近の例とは比較にならないほどゆっくりとしたものになることが予想される」との見方を示しました。これを受けて、日銀が物価と賃金の動向を見極めながら、慎重に金融政策の変更を進めていくとの期待が広がり、国内株式市場の下支えとなりました。大引け前には、TSMCの2024年1-3月期決算が発表され、先端半導体の受託生産が好調だったことから、4四半期ぶりに増収増益となりました。アドバンテストなどの関連銘柄の上昇も目立ち、日経平均株価は前日比117円高の38,079円で本日の取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日は、米国で4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や3月中古住宅販売件数といった経済統計が発表されるほか、NY連銀ウィリアムズ総裁などFRB高官の発言が予定されています。

(野村證券投資情報部 金井 一宜)

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