(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

19日の米国株式市場では、NYダウは続伸した一方で、S&P500やナスダック総合は6営業日続落となりました。中東情勢への過度な警戒は和らぎ、好決算を発表したアメリカン・エクスプレスの上昇(前日比+6.22%)やディフェンシブ株の上昇がNYダウの上昇をけん引しました。一方、18日引け後の決算発表で、先行きの見通しが不安視されたネットフリックスは前日比ー9.09%の大幅安でした。半導体需要拡大期待の後退でエヌビディアなどのハイテク株の下落がS&P500やナスダック総合の重石となりました。19日のイスラエルによるイラン攻撃の報道については、様々な観測が錯綜するものの、両国から攻撃について明確な表明はみられませんでした。WTI原油価格は前日比+0.41米ドルの1バレル=83.14米ドルと小幅上昇にとどまりましたが、中東情勢をにらみながら原油価格を注視する状況は続いています。

相場の注目点

前週はやや速いスピードでの下落となった日米の株式市場は戻りを試す動きとなるか、週明けの日本株の動向が注目されています。また、今週は米国で23日(火)テスラ、24日(水)メタ・プラットフォーム、25日(木)にはマイクロソフトと注目企業の決算が相次ぎます。日本においては23日(火)ニデックを皮切りに24日(水)ファナック、25日(木)信越化学工業など決算発表が予定されており、引き続き好調な企業業績見通しが維持されるか注目されています。  

(投資情報部 神谷 和男)

(注)データは日本時間2024年4月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

野村オリジナル記事の配信スケジュール

ご投資にあたっての注意点