(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

22日の米主要3指数は揃って上昇しました。イランとイスラエルの両政府が攻撃の応酬に消極的との見方が浮上し、中東情勢の一段の悪化への懸念が和らぎました。特にハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、19日まで6日続落し、1月下旬以来の安値を付けていたこともあり、目先の自律反発を期待した買いが優勢となったとみられます。一方、23日(火)からマグニフィセント7の24年1-3月期決算発表を控え、その内容を見極めたいとの思惑もあり、上値は限定的でした。

相場の注目点

市場の注目点は日米の企業決算発表となります。今週米国では、マイクロソフトなど大手情報技術企業の決算発表が相次ぎます。日本では、機械や素材関連の決算発表が予定されています。価格転嫁や円安、自動車メーカーでの生産抑制の動きなどによる業績への影響が注目されます。実績に加えて、3月決算企業が示す2024年度の通期業績見通しに市場の関心が向かうとみられますが、現時点ではラッセル野村Large Cap(除く金融)の2024年度経常利益は前年度比+6.2%と、2020年度以来の長期連続増益が続く見通しとなっています。堅調な決算が確認されれば、株式市場の下支えになると期待されます。

本日のイベント

本日は主要国・地域の4月製造業・サービス業PMIが発表されます。地政学リスクに伴うエネルギー価格上昇などが企業マインドに与える影響が注目されます。その他、米国ではゼネラル・モーターズやテスラ、ビザなど、日本ではオービックやニデック、シマノなどが決算を発表する予定です。

(投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2024年4月23日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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