(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

23日の米国株式市場で、 S&P500、ナスダック総合指数は2営業日、NYダウは4営業日続伸となりました。この日は、米国企業の好業績が好感されました。寄り前に発表された大手自動車メーカーのGM(ゼネラル・モーターズ)の1-3月期決算は、売上高が前年同期比+7.6%の430.14億米ドルと、市場予想の410.94億米ドルを上回り、EPSも2.62米ドルと、市場予想の2.13米ドルを上回りました。高価格帯のピックアップトラックの販売が好調だったようです。2024.12期の通期業績見通しも上方修正しており、株価は前日比+4.37%の上昇となりました。 EVの製造販売や太陽光発電事業を行うテスラも決算発表し、売上高、EPSともに市場予想を下回りましたが、新車投入時期の前倒しや、AIの進捗を好感し、時間外取引で終値比11.4%高となっています(NY時間19:03)。

相場の注目点

米国では雇用や消費を中心に景気が堅調で、利下げ開始の後ずれ観測が強まり、長期金利が上昇しています。加えて、足元では、中東の地政学リスクの高まりから、市場参加者の不安心理を反映するVIX指数が上昇しており、米国株は調整しています。しかし、2022年の利上げ局面と比べてVIX指数や金利の上昇は限定的です。米国では、2024年1-3月期の決算シーズンが始まりました。企業業績は同四半期も増益と予想され、2025年にかけて二桁増益に向かう中で、増益の勢いは大手テクノロジー企業から幅広い業種に広がるとみられます。堅調な決算が確認されれば、株式市場の下支えになると期待されます。 

本日のイベント

本日、経済統計では、日本で8:50に3月企業向けサービス価格指数が発表されます。海外では、ドイツで4月Ifo企業景況感指数、米国で3月耐久財受注が発表されます。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年4月24日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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